児童養護施設に暮らす子供たち
日本には、親の愛情を一番必要としている時期に親と暮らせない子供が大勢います。
私たちは、保護された子供たちが生活をする乳児院、児童養護施設と連携を取りながら子供の支援を行っております。
乳児院では3歳までの幼児、児童養護施設では4歳~18歳までの子供たちが共同生活をおくっています。
日本の乳児院の数は132カ所、児童養護施設は603カ所あります。(2014年厚生省調べ)
ここで暮らす子供たちの事情は様々ですが、厚生労働省の調べによる入所理由は次の通りです。
乳児院では「父母の精神疾患等」(19.1%)、「父母の虐待・酷使」(9.2%)が多く、児童養護施設では「父母の虐待・酷使」(14.4%)、「父母の放任・怠だ」(13.8%)が多い。
里親委託では「養育拒否」(16.0%)と「父母の行方不明」(14.3%)が多い。
一般的に虐待とされる「放任・怠だ」「虐待・酷使」「棄児」「養育拒否」を合計すると、乳児院では27.2%、児童養護施設では33.1%、里親委託では36.5%と多くの割合を占めており、乳児院や児童養護施設ではその割合が上昇しています。
衣食住だけで人は生きていけない
日本において保護された子供たちが衣食住に困る事はほとんどありません。
施設の職員さんも精一杯子供たちに寄り添ってくれます。
しかし心に傷を抱えた子供たちがそのトラウマを乗り越え健全な心を育んでいく為にはもっともっと愛が必要です。
「自分には生きる価値がある」
「自分は社会から必要とされている」
「未来には希望がある」
そのような気持ちでハートアライズは子供たち一人一人に対して個別の贈りものや直接の触れ合いを大切にしています。
子供たちから贈られた言葉
施設を卒業していく子供たちから次のような言葉をもらいます。
こういう大人もいるんだと思いました。自分もハートアライズの皆さんのように誰かの為に何かをしてあげられる大人になりたいと思います。
施設にいる小さな子たちの為に、どうかこの活動を続けて下さい。』
このような言葉をもらう時、私たちの活動が少しでも子供たちの人生に愛と希望を与える事が出来たのではないかと感じています。
イベント関連
流しそうめん
毎年恒例の夏休み企画「流しそうめん」です。
生竹を用意し、流し台や箸、器まで子供たちと一緒にすべてを手作りします。
子供たちは自分が作った箸や器を自慢げに見せてくれます。
終わった後も自分で作った箸や器を大事に持って帰る子供もいます。
ノコギリ、ナタ、カッター、ヤスリ、カンナなど、普段使うことのない道具を駆使し汗を流しながら一緒に作業をしていると、最初は大人と距離を置いて付き合っていた子供も心を開いてくれるようになります。
流しそうめんでは、そうめんだけではなくフルーツやチョコレート、アイスなど丸いものなら何でも流れてくるのがハートアライズ流です。
毎年参加している大きい子供たちはそれを見越して食べるペースをちゃんと調整しています 笑
カットボランティア
理美容師の資格を持つ会員さんが施設に訪問し子供たちの髪を切っています。
それぞれの要望通りのヘアースタイルに仕上げてくれます。
様々な季節のイベント
ハートアライズの企画や施設の職員さんと一緒に企画をしながら様々なイベントを開催しています。
植樹祭/登山
交流イベント/バーベキュー
スポーツ大会/施設のお祭り
食事会
クリスマス会/スキー教室
その他、スポット的な施設のお手伝いなどを行っています。
贈りもの
誕生日プレゼント
誕生日プレゼントは、子供たちひとりひとりから第三希望までを聞き出来る限り希望のプレゼントを毎年贈っています。
自分の為だけに贈られるプレゼントは何よりも嬉しいプレゼントです。
一年間ずっとこのプレゼントを楽しみにしてくれている子供が多く、私たちの顔を見かける度に「僕は〇月だよ!私は〇月だよ!」と声をかけてきます。