代表の佐々木です。
いつもあたたかく活動を見守っていただきありがとうございます。
私は明日からスリランカに行ってまいります。
今回はツアーではなく関係者数名で行き、次の活動の準備や支援をして来ます。
ブログでも様子をお届け出来ればと思っています。
私は先ほど、とても鮮明に夢を見て目が覚めました。
まだ外は暗いですが、この夢には特別な意味があると思い記憶が鮮明なうちに皆さんにも共有したいと思いブログを書いております。
たんなる夢と言ってしまえばただの夢ですが、この夢はハートアライズに関係している事だと思いますので、少し長くなると思いますが夢物語だと思い読んでいただければと思います。
目が覚めた時、とても悲しく、このやり場のない気持ちをどうすればいいのかしばらく考えていました。と同時に、決意が胸に湧き上がって来ました。
男三人、みな同じような年代です。私の年は49歳でしたので実年齢と設定は同じようです。
そしてそこには友人の知り合いだという30歳の女性がいました。女性の名前は思い出せませんが、少しえらのはった小柄の可愛い女性です。
彼女は何故かモズクしか注文しません。ずっとモズクだけを食べています。私「なんでモズクばっかり食べているの?」
彼女「私ダイエットしてるの。」
私「ああ、モズクが良いって何かで見たような気がするけど、でもせっかく食事に来てるんだから何か他にも頼んだら?」
彼女「いいの。私はぜったいに痩せたいの。」
私「でも、ぜんぜん太ってもいないし、そのままでも十分可愛いよ。」
彼女「私は小顔になりたいの。それにはモズクが良いって聞いたから、私、絶対に小顔になるの。だからこれでいいの。」
モズクが小顔に良いかどうかは分かりませんが、いずれ彼女は強い決心をし、その食事制限もどこか楽しそうに、未来の自分の姿を想像してるのか、どこか誇らしげでもありました。
私は、もう少し柔軟にやれば気持ちも楽になるだろうに…と思いつつ、話題は変わり食事会は楽しく終わりました。
次の瞬間、場面は切り替わり、私はとあるデパートで彼女と待ち合わせをしているようです。
そこに来た彼女は3~4歳の女の子になっていました。
でも同一人物です。
私は何の違和感も持たずに彼女と再会を喜んでいました。
夢のおもしろいところですね。夢の中ではすべての辻褄が自動的に合ってしまいます。
彼女はとてもお腹を空かせているようです。
夢の中でここで私は彼女の名前を言っていましたが今は思い出せません。
私「○○ちゃん、ご飯食べよう。何が食べたい?何でも好きなのを言って。」
彼女は無言でどこかに歩いて行きます。
何かを探しているようです。
お店に入るわけでもなく、欲しいおもちゃを探しているようでもなく、ただただ人ごみの中を歩き続けます。
女の子は必死に何かを探しています。
まるでその小さな小さな体から、彼女にしか分からない何らかの想いが溢れ出ているかのように必死に何かを探しています。
一瞬、彼女を見失ってしまいました。
あたりを探していると、床に倒れている彼女を見つけます。
お腹を空かせて動けなくなってようです。何日もろくに食べていなかったのでしょう。彼女の胃袋はこの数日、完全に空っぽになっているのが分かります。夢の都合の良い所です。
私は彼女を抱え上げ、何かを食べさせようとお店に向かいます。
私「今お腹いっぱい食べさせてあげるからね。もう少し待っててね。あと少しの辛抱だからね…」
お店に着き彼女をそっと下ろすと、彼女はお店には入らずにまたすぐに何かを探しにフラフラと歩き出してしまいました。
私「だめだよ何か食べなくちゃ、ほら、食べてから探そう。俺も一緒に探してあげるから、まず何か食べないと死んじゃうよ。」
彼女は無言でまた何かを探しに歩き始めました。
彼女の決意は固く、先にその何かを見つけない限り何も食べてくれないと察した私は、まずは急いでそれを一緒に探す事にしました。
彼女がまたいつ倒れるか心配しながら私は必死に彼女の背中を追いかけます。
すると、彼女とすれ違う人という人が彼女に意地悪をするのです。
ある大人は彼女の問いかけを無視したり、また別の大人は意地悪な言葉を彼女にぶつけます。
そして同じ年頃の子供たちも彼女の邪魔をします。中には彼女に手を挙げる子もいます。
私は暴力を振るった子の手を取り上げきつく叱りつけました。
「そんな事をしてはいけない!なぜ何もしていない彼女を叩くんですか。そんな事を絶対にしてはいけません。」
すると、その親が飛んで来て我が子を叱る私に食って掛かります。
周囲の大人たちもまるで私がその子をいじめているかのように責め立てます。
彼女はそれでも立ち上げり、その子を責める訳でもなくまた何かを探して歩き始めます。
そこで私はまた彼女を見失ってしまいました。
ここで私の妻も合流します。現在の実際の妻です。
しばらく二人で彼女を探しました。
どれだけ探したでしょうか。
デパートを何周歩き回ったでしょうか。
すると遠くの人ごみの中から私を見つけ近づいてくる彼女の姿を見つけました。
私は嬉しかった。とても嬉しかった。安心して思わず涙がこぼれ落ちました。
真綿のように軽い小さな体を抱き上げた彼女の目は私を見ていましたが、彼女の心はまだそれを探していました。
私は彼女に妻を紹介し、妻は優しく彼女の手をとりました。
すると彼女は、妻の胸にしがみつき、まるで3歳の女の子のように声を挙げ泣き出しました。
もう一人では抱えきれない想いが、涙と一緒に、小さな体から溢れ出ているかのように…
私はあの30歳の女性の幼少期の彼女に出会ったんですね。
そして、その当時の彼女を見ていたのですね。
この彼女は実在するような気がします。
夢というのは不思議なもので、説明を聞かなくても彼女には母親しかいなく、その母親とも一緒に暮らす事が出来ずにいる事が理解出来ました。
同じような境遇の子が現在大勢います。
私は彼女たちの心の中に迷い込んだようです。
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大人になっても抱えているコンプレックス。
彼女の本当に欲しいものをあげられなかった私。
倒れそうな体を引きずってでも見つけたかったものとは。
私には見せなかった涙。そして妻の胸で溢れ出た涙。
私は考えています。
皆さんは何を感じられたでしょうか。
私は夢の中での出来事がこの実社会でのハートアライズの活動なのではないかと思いました。
彼女が抱える問題を直接解決してあげる事は出来ない。
そのもどかしさはあるものの、それでも夢の中で彼女の背中を追いかけたように、彼女が探しているそれが見つかる事を信じて背中を見守る事は出来ます。
夢の中で、空腹で倒れた彼女に食事を与えてあげる事は出来ませんでした。私は彼女が本当に欲しいものを与えてあげる事も出来ませんでした。それは今の現実も同じです。
でも、何とかその空腹を満たしてあげたいと思い出来る限りの事をしようとした事は事実です。
最後に、見失ってしまった彼女が私を見つけ駆け寄ってくれました。
私にすべての心を開いたわけではありませんでしたが、それでも、私を見つけてくれました。
それは大人になった彼女の心の中で私を思い出してくれた瞬間ではないかと思います。
ハートアライズの活動や想いは、今すぐに子供たちに伝わらなくてもいいと思っています。いつの日か、夢の中の彼女のように、思い出してくれたその時に何か大きな意味があるだろうと思っています。
彼女が最後、私の妻の胸で泣き崩れたあの姿は、会いたくても会えない、胸に飛び込みたくても飛び込めない、大きな声で泣きたくても泣く事が出来ない、そんな子供たちが大勢いる事を物語っていると思います。
私はこの夢の彼女から大切な事を教えてもらいました。
出来る事出来ない事があります。
手ごたえがある事も無い事もあります。
本当にこの活動にどんな意味があるのか考える時もあります。
でもそれでいいのだと彼女は教えてくれました。
彼女が最後に私を見つけてくれたように、ハートアライズに関わった子供たちもいつか、多くの人たちから与えてもらった愛を見つけてくれる日が必ず来るのだと思います。
今、彼女の探していた「それ」が見つかっている事を心から願い、このブログを終えたいと思います。